【ノミ・ダニ予防】室内飼いでも安心は禁物!暗やみにひそむノミ・ダニに要注意
こんにちは。
名古屋市天白区大根町の動物病院「長屋動物医療センター」です。
愛犬の定期的なノミ・ダニ予防をされていますか?
「うちの子、お散歩以外はあまり外に出ないので大丈夫」と安心している飼い主様も多いのでは。
ノミやダニは、屋外だけでなく室内の家具のすき間やカーペット、ベッドなどにも生息しており、飼い主さまが気づかないうちに動物の皮膚に咬みついて吸血する虫です。
ノミやダニは、吸血するだけでなく、唾液に含まれた細菌やウイルスを体の中へ侵入させて、感染症の原因となります。
(参照:厚生労働省「ダニ媒介感染症」より)
ノミやダニが原因の感染症の種類と症状についてお話ししましょう。
犬の皮膚に咬みついて吸血するノミ・ダニの特徴は
ノミは、体長1.5mm程度の大きさで小さな黒いゴマ粒のようにも見えます。
犬の皮膚の表面を素早く移動しながら吸血を繰り返し、高い跳躍力で飛び移る特徴があります。
たとえば、ノミに寄生されている犬と接触するとすぐに飛び移られてしまうのです。
ノミは、草むらなどの自然環境の中だけでなく、室内のソファやカーペット、ベッドにも産卵して繁殖します。
犬につくダニの一種であるマダニは、吸血前は体長3mmほどの小さな塊ですが、吸血し始めると1㎝以上の大きさまで膨れ上がる特長があります。
ノミとは異なり、十分に吸血し終わるまで皮膚から自然に離れることはありません。
ノミ、ダニともに暖かい環境を好み、気温が上がる春から秋にかけて活発に繁殖するため注意が必要です。
室内飼いでも要注意!ノミ・ダニが原因の病気
ノミやダニは、吸血による痒みや皮膚炎に加えて、感染症の原因を招きます。
ノミが原因の病気には、アレルギー性皮膚炎や貧血、瓜実条虫(サナダムシ)症があげられます。
瓜実条虫症は、皮膚についているノミをなめると、寄生虫の瓜実条虫が体内に入り込むことで引き起こされる病気です。
マダニが原因の病気には、バベシア症やライム病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあげられます。
なかでも、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、有効な治療法はなく、人が感染すると重症化すると恐れられている感染症です。
(参照:厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」より)
ノミ・ダニ予防で大切な家族を守ろう!
ノミやダニは、草木が生い茂る自然環境の中だけでなく、お部屋の隅や湿気の多い暗がりに潜んでいます。
外出した後のブラッシングやシャンプーはもちろん、体にノミ・ダニがついていないかを確認するように心がけてください。
ノミ・ダニ予防薬は、気が付かない間に咬みついているノミやダニを駆除するとともに、ノミやダニを体に寄せ付けない効果があります。
定期的なノミ・ダニ駆除薬で、大切な家族を感染症から守りましょう。
長屋動物医療センターでは、ノミ・ダニ予防薬を各種ご提供しています。
年中無休で診療しておりますので、お気軽にお問い合わせください。