コラム

Column

 

身近な場所で感染するかもしれないダニ媒介感染症とは~症状と対処法~

こんにちは。
名古屋市天白区大根町の動物病院「長屋動物医療センター」です。

 

ダニ媒介感染症は、自然界に生息しているダニが原因で感染する病気です。

ダニ媒介感染症は、万が一感染すると重症化する病気が多く、特に注意が必要な感染症として知られています。

参照:厚生労働省「ダニ媒介感染症」より)

 

犬などの動物だけでなく、私たち人間にも感染する恐れがあるダニ媒介感染症とはどのような病気なのでしょう。

 

 

身近に潜むマダニに要注意!

感染症の原因となるダニは、主に「フタトゲチマダニ」や「ヤマトマダニ」と呼ばれるマダニで、体長3mmほどの虫です。

マダニは、地域を問わず湿気の多い森の中や川べり、身近な公園や道路脇の草むらを好んで生息している特徴があげられます。

動物の皮膚に咬みついて吸血しながら、感染症の原因となる細菌やウイルスを体の中へ侵入させます。

 

万が一、マダニに吸血されていても、痒みなどの自覚症状がない場合が多いようです。

マダニに咬みつかれていることに気づかないまま、ダニ媒介感染症を発症するケースも少なくありません。

 

お散歩や野外でのレジャーなどで外出した際には、ペットはもちろん飼い主さま自身の体にマダニがついていないか、こまめに確認するようにしましょう。

 

 

ダニ媒介感染症の種類と注意すべき症状

ダニ媒介感染症の種類として、バベシア症やライム病、Q熱や日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が知られています。

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、人が感染すると2日から6日の潜伏期間を経て重症化する可能性が高い感染症です。

発症すると有効な治療薬や治療法がなく、国や自治体から注意喚起がなされています。

参照:厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」より)

 

ダニ媒介感染症の主な症状は、貧血によるふらつきや倦怠感、食欲不振や発熱、筋肉痛などがあげられます。

万が一、ペットの体にマダニを見つけた場合は、体調の変化に十分に注意してください。

ダニ媒介感染症が疑われる症状が出たら、早めに動物病院を受診しましょう。

 

 

ダニ媒介感染症の予防は当院にご相談を

ダニ媒介感染症の予防対策は、犬などのペットはもちろん私たち人間もマダニに咬まれない工夫がとても大切です。

特に、マダニが活発になる春から秋にかけては、むやみに草むらに入らせないようにしましょう。

 

マダニ駆除薬は、犬に咬みついているマダニの駆除やマダニを寄せ付けない予防効果があります。

 

長屋動物医療センターでは、さまざまなタイプのマダニ駆除薬をご用意しております。

ダニ媒介感染症に関する疑問や質問など、お気軽にご相談してください。

 


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