コラム

Column

 

犬や猫の不正出血!考えられる病気や治療法について解説

こんにちは。
名古屋市天白区大根町の動物病院「長屋動物医療センター」です。

 

一緒に暮らす犬や猫の不正出血は、飼い主さまを不安にさせる症状のひとつです。
雌の犬の場合は、雌に特有の生理による出血の可能性が考えられますが、雌の猫には生理がないので注意が必要といえるでしょう。

 

犬や猫の不正出血から考えられる病気と症状についてお話しします。

 

 

犬の不正出血は病気の初期症状?

雌の犬には、妊娠に備えた発情出血と呼ばれる生理が定期的に訪れます。
避妊手術をしていない健康な雌の犬の場合は、6ヶ月ごとの生理によって外陰部からの出血がみられるのです。
生理による出血なのか、それとも不正出血によるものなのかを見極めるためには、愛犬の生理の間隔を知っておく必要があります。

 

犬の不正出血を引き起こす病気には、雌の子宮蓄膿症や雄雌共通の膀胱炎や膀胱結石があげられます。

 

子宮蓄膿症は、子宮内への細菌の侵入が原因で子宮に膿が溜まる病気です。
子宮蓄膿症の症状として、不正出血の他に、多飲多尿や食欲低下、嘔吐などが特徴的です。

参照:日本獣医師会雑誌「36 巻 (1983) 6 号」より)

 

尿に不正出血のような血が混じる場合は、膀胱炎や泌尿器に石ができる膀胱結石の可能性が考えられます。
犬の不正出血には、重大な病気が隠れているかもしれないので、早めに動物病院を受診してください。

 

 

生理がない猫の不正出血は要注意!

猫は、犬とは異なり排卵による生理がない動物で、猫を初めて飼う方は意外に思われるかもしれません。
猫の不正出血は、なんらかの病気が原因と考えられます。

 

不正出血が症状に表れる病気として、子宮の細菌感染による子宮蓄膿症や膀胱炎、肛門嚢炎(こうもんのうえん)に加えて、予期せぬ妊娠による流産などがあげられます。
猫の不正出血がどの部分から起きているかをしっかりと確認してあげてください。

 

不正出血の他に、頻繁におしっこをしたり、陰部をなめたりする様子がみられたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
動物たちの健康維持のためには、動物病院で年1回の健康診断の受診が推奨されています。
参照:農林水産省「動物の疾病等に係る措置に関する事項」より)
 

 

犬や猫の気になる症状は長屋動物医療センターまでご相談を

犬や猫の病気は、初期症状にあらわれにくいため、発症しても普段とかわらず元気そうに見えてしまうものです。
犬や猫の不正出血に気づいたら、かかりつけの動物病院に相談してみてください。

 

名古屋市天白区大根町の動物病院「長屋動物医療センター」は、飼い主さまに寄り添いながら、動物たちの治療に取り組んでいます。
年中無休で診療しておりますので、お気軽にご相談してください。

 


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